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左=千枚小屋から 右=荒川岳(中岳・前岳)。左は赤石岳へつづく稜線 |
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左=赤石岳(悪沢岳頂上付近から) 右=蝙蝠岳頂上。「東海製紙社有林」と書かれていた |
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左から塩見岳・仙丈岳。右へ下る尾根右端が蝙蝠岳。遠景は間ノ岳と左奥が甲斐駒ヶ岳 |
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二軒小屋からの千枚岳は、椹島からよりも距離が短い分かなりの急登であった。途中から、富士山と紅葉の山々が見渡せられた。
荒川岳から見渡す秋真っ盛りの南アの山々は、南(赤石岳方向)も北(塩見岳方向)もやはり雄大であった。甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳の両方を遠望できる箇所があり、今回初めて歩く塩見岳〜蝙蝠岳の稜線を眺めることもできた。
前岳から三伏峠小屋は、昨年『京都山の会』の例会でリーダーと2人で歩いたコースの逆である。塩見小屋は改築中で、来年は休業とのこと。
広い尾根の蝙蝠岳。一部破線ルートの蝙蝠岳からの下り。どんな風であろうかと楽しみにしていた。塩見小屋から二軒小屋まで長丁場のため、強風下の早朝、ヘッドランプを点けていきなり塩見岳の岩をよじ登らねばならず気を遣った。おまけに、塩見〜蝙蝠間、蝙蝠の下りの始めは解説書に要注意と書いてあるとおり、ガスっていて踏跡がようやくわかる程度であった。樹林帯まで降りると、しばらくで南アルプスらしいシラビソ林となった。
今回歩いた5日間。登山中に出会ったのは、小屋での数人を除けば、千枚岳で赤石岳に行く男性一人と、蝙蝠岳への途中、ガスのため引き返すかどうかを思案中の女性一人の二人だけだった。もともと南アルプスの南部は北部に比べ静かであるが、紅葉時期とはいえ平日であったこともあろう。
甲斐駒ヶ岳から光岳まで、仙丈ヶ岳から北岳の間が残ったままであるが、今回もう一度、しかも美しい紅葉の季節に訪ねることができ、充分と思った。
・日 程=9月28日〜10月4日
・参加者=杉本孝子ほか3名 |
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