長雨つづきで、天候が心配であったが、運を天に任せて予定どうり京都を出発。
上越新幹線が上毛高原を過ぎたあたりから青空が広がり、太陽が顔を出す。
一日目は、二居・田代スキー場の民宿で私達四人、貸し切りでのんびりさせて貰った。
次の朝、宿のご主人に、元橋登山口まで送って貰い、秋色に染まる山道をゆっくり上がる。
高度を上げる程に天気は良くなり、青空が広がる。行くての「平標山」へのゆったりした稜線も、振り返る「苗場山」もすっきり見渡せ、満足度100%。展望を楽しみ、予定どうり山頂で昼食。そして、驚いたことに周りの灌木に「エビのしっぽ」がキラキラ輝いていた。遠く白い花にみえたのは、樹氷だった。食後、「仙ノ倉山」に向かう。谷川連峰の最高峰(2026.3m)。延々と続く国境稜線は険しい岩場が見られた。「仙ノ倉山」と「エビス大黒の頭」の鞍部から流れ落ちる「滝雲」も観た。珍しい現象で私は初めて遭遇した。平標山に戻り、300m程南に下り「平標山の家」に着いた。赤い屋根の煙突から煙が立ち上り、夕餉の支度だろうか。平屋建てのシンプルな小屋だ。立派な髯のご主人に迎えられ、ここも貸し切り。山の花が好きなご主人の「花のアルバム」を見せて貰う。是非、花の時期に再訪したい。予報どうり夜半から雨の音。翌朝、窓の外を見てビックリ!一面の雪景色。全く予想だにしていなかったが、ちょっと早い「ホワイトクリスマス」気分。「足元に注意して、ゆっくり下りるといいよ。300m降りたら、雪は無いから。」と髯のマスターの忠告を守って、無事下山した。「紅葉と新雪」めったに、巡り会わない自然との巡り会い。心に残る山旅となった。 (公庄 記)
・日 程=2017年10月17日(火)〜10月19日(木)
・リーダー=吉見久子
・参加者=4名
・コース=松手山登山口〜出発〜鉄塔〜松手山〜平標山〜仙の倉山〜平標山〜山の家(泊)〜登山口バス停
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