野坂『耳川支流粟柄谷カマノ谷右俣』(沢登り) 
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左=小滝を攀じる星野氏   右=カマノ滝 
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 大谷山頂上にてメンバー6名  
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 遡行図   
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 今期初めての沢登りである。5月21日5名で出町柳を出発する。花園橋で林本氏を拾って6名で耳川へ。美浜町に入り新庄の集落を抜けて粟柄谷のジョウサイ谷出合の広場に幕営する。久しぶりにテントでの宴会で楽しく過ごす。22日朝身支度をして、夜露に濡れたテントはそのままにして出発する。粟柄林道を奥へ奥へと進み高度もかなり高みへと上がってきた。見覚えのあるヘアピンカーブの橋のところで地道の林道に入り車をデポする。この地道の林道は少し先で崩壊しており車をデポしても支障がない場所である。今回のカマノ谷右俣は2010年に遡行しているのであるが、記録を残していなくて再遡行することにした。崩壊している林道を奥へ進み谷へ降りられそうなところでトチノキ谷へ降りる。トチノキ谷は穏やかな流れである。出合から左岸3本目の谷がカマノ谷である。トチノキ谷を少し上流へ行くと広くなった出合があり、カマノ谷が流れ込んでいる。カマノ谷に入り小滝が連続するが簡単にこなして行く。次の2m二条ノ滝をパスしようとしたら、前の時は登っているとの後ろからの声に直登する。左岸に炭焼窯跡を見て、もう1つ滝をこなすと谷は右へ折れる。そこに10mのカマノ滝が現れる。美形の滝でしばらく眺めて写真を撮る。これは高捲きをするが、右岸の岩くずの詰まったガリー状からも登れそうであるが、我々は以前に登った左岸のカンテ状のところを登る。微妙なバランスを要求されるがこれを登る。登りすぎないように注意してトラバースし、そこから滝の頭に降り立った。以前は懸垂で降りたと思うが、今回のメンバーはフリーで降りられた。ここからは平流で少し先で2mをこなし、4m、1.5m、2.5mこなして行くと平流になる。炭焼窯跡のところで左俣を分けて先へ進む。もう滝もなく源流に近くなっている。大きなヌタ場が左岸にあり本流を進むと、小石を敷き詰めたようなせせらぎになる。その小石の1つ1つが苔でまあるくなっており、美しい自然の造形を醸し出している。このせせらぎの先は突然に伏せ流となり上流部に沢は見えない。本当に突然に水が噴出しているところがあるのである。今までたくさんの沢を遡行してきたが、このような最初の一滴は見たことがない。6年前とまったく同じであった。ただ以前と違うのは、先程の大ヌタ場とせせらぎの左岸側に鹿の墓場とも云うべきところがあったのですが、6年の間に流されてしまったのか無くなっていた。窪地に鹿の骨が折り重なっていた場所が何も残っていなかった。ここからは赤坂山と大谷山を結ぶ稜線はすぐである。稜線には10時半に着き大谷山へ向かう。大谷山頂上で1組だけいた方にシャッターをお願いして記念写真を撮った。下りは最短の尾根を拾い、地図読み通りにカマノ谷とヤンゲンの間に降り立った。〈坂井記〉
・日 程=2016年5月21日〜22日
・参加者=6名
・リーダー=坂井 亘
・コース=ジョウサイ谷BC出発(7:20)=(7:45)トチノキ谷〜(8:05)カマノ谷出合〜(8:25)カマノ滝〜高捲き〜
      (8:46)カマノ滝頭〜(9:02)上流部の滝〜(9:30)二つ目の炭焼窯跡〜小石のせせらぎ〜
      伏流水からの最初の湧き出し〜(10:30)大谷山頂上〜最短尾根下降〜(12:15)出合着
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