但馬「上山高原(山スキー)」
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左=なだらかな上山高原  右=上山三角点
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扇ノ山と稜線
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三角点からのシュプール
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 家を出る時は朝からの雨もあがり、扇ノ山の上山高原林道がどこまで入れるだろうかと期待しながら車を走らせた。一昔前の国道9号線はハチ北や神鍋スキー場に行く車の渋滞が凄かった。今年は既に閉鎖しているスキー場が多いためか、車は少なく順調に走れた。ところが夜久野辺りから雪が降り始め、和田山では吹雪になった。今シーズン初めて見る吹雪に大喜びしたのだが……。新温泉町に着いても吹雪は収まらず、道路は真っ白になっていた。時間も早いので最終集落の海上まで入ってみる。途中乗り捨てられた車があったりして、戻れなくなるといけないので新温泉町まで戻り、車中泊とした。
 夜中には雪も止み、天気も回復してきた。海上から先は昨日雪が降らなかったら積雪は無かったと思える綺麗な雪面だった。しばらくは道幅も広く車でどんどん上って行った。地図の507m辺りから道幅も狭まったので、車を駐車しようと方向を変えたとき、ガガガと音と共に車が傾いた。前輪後輪とも脱輪していた。積雪で溝は全く見えなかった。近くの小屋から廃材を持って来て、いろいろ試したがどうすることもできなかった。JAFに連絡する。山中であったがAUの携帯は繋がった。Docomoは県外だった。浜坂のオートサービスから、1時間くらいで到着できると連絡をもらいホッとする。ところが、1時間過ぎても来ない。山スキーの単独行者が気の毒そうに「これは分からんな〜」と言いながら通り過ぎて行った。心配になった頃、海上から登って来た登山者からJAFがチェーンを巻いていたと聞かされた。それからもなかなか来ない。しばらくすると歩いて登って来られた。チェーンを巻いても車が上らなかったらしい。それから2時間、雪と泥にまみれて息を切らしながら車を上げてくださった。感謝感激だった。
 時は既に11時になっていた。扇ノ山は無理だろうが、行ける所まで行くことにした。勾配のない林道歩きは疲れた。上山高原に着いた時、扇ノ山をめざした登山者が下りてきた。早い下山に理由を聞くと、「スノーモービルが煩わしい」ので下りてきたとのことだった。しばらくすると、姿は見えなかったがスノーモービルの音が聞こえてきた。
 高原には946mの三角点があったので、そこで引き返すことにした。なかなか見晴らしもよく、扇ノ山・氷ノ山、日本海も見えた。わずか300mだけ山スキーらしい滑りをして、緩い林道を滑り降りた。雪解けは早く、車止めより前にスキーを担ぐ羽目になっていた。車止めの雪は消え、棚田が美しいところだった。(田代 記)

・日 程=3月15日
・参加者=松田仁志・田代妙子
・コ−ス=海上〜上山高原三角点(946m)往復
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