積丹半島「積丹岳」
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海岸から望む積丹岳
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左=登路から見た積丹岳北尾根  右=山頂めざして(東尾根)
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左=積丹岳山頂  右=頂上からの滑降
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積丹岳から余別岳を望む
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4月17日 移動日
 朝風呂に入り、名残を惜しんで十勝の白銀荘を後にした。今朝も快晴。真っ白な十勝連山が「今日こそ一日晴天よ」と笑っているように見えた。
 小樽駅前で竹内さんと合流。買出し後、お寿司を食べて積丹に向かった。海岸沿いの車道から、真っ白の積丹岳が見えて感嘆の声を上げた。移動日に一日快晴とは、十勝の二日間が恨めしかった。浄水場前の除雪終了点でテントを張った。地元の方が様子を見に来られて「少し登れば快適な小屋があるのに」と言ってくださったが、重荷が嫌でテント泊とした。

4月18日 積丹岳
 一日で積丹岳を越えて余別岳を往復する計画だ。予定より少し遅れて4:40出発。緩やかな林道を1時間で休憩所小屋に着いた。内部はストーブや布団が備えられ、伏流水をポンプで引いた水道もあり、綺麗に整頓されていた。林道についていたスノーモービルの轍は小屋止まりだった。樹林帯の広々とした緩やかな尾根がずっと続いた。美しい北尾根の景色が、なかなか変わらない。樹林帯を抜けて、971m地点で海が見えるようになって、やっと山頂が近づいたと感じたが、それから先も長かった。早朝は雪面も硬く、ツボ足の竹内さんはハイピッチで歩く。北海道に来てから荒川さんも快調だ。私はずるずると二人から離れてしまった。静かな積丹岳山頂に9:20到着。今年の3月18日に、スノーモービルによる雪崩事故があったが、その痕跡はどこかわからなかった。
 積丹岳に到着したとき、めざす余別岳は雲がかかって見えなかったが、だんだんと雲が切れて全容を見渡せるようになった。山容と稜線のラインが美しい。真っ白でまだ雪庇が張り出していた。バテ気味の私は、稜線のアップダウンの往復に自信がなくなり、積丹岳止まりを決心した。荒川さんもここまででよいと言うので、余別岳には竹内さん一人で行ってもらうことになった。
 竹内さんが稜線の核心部を無事に通過するのを確認して、北東の沢へ滑り込んだ。海を眺めながらの滑降は最高だったが、既に雪が緩み始めていた。シールを張って登り返し、緩やかな尾根を小屋まで滑った。私は竹内さんが戻るまで、布団と毛布を借用して一眠りさせてもらった。竹内さんは、思ったより早く余別岳から戻って来た。核心部の岩稜は心配したほどでもなく、雪の付いていた方が通過しやすかったという。余別岳山頂から羊蹄山やニセコ方面、隣のポンネアンチシ山の眺めが美しかったそうだ。積丹岳からの下りは、雪が緩み歩き難くかったらしい。小屋からわずかで車止めに戻った。
 夕日が綺麗に見えるという積丹温泉は定休日だった。余市で買出しをして、赤井川温泉で汗を流し、キロロスキー場をめざした。キロロスキー場は綺麗なホテルが建ち並ぶ高級リゾート地。駐車場はテントを張れる雰囲気ではなかったが、追い出されるのを覚悟で隅に張った。星空が綺麗で、明日も晴天を確信した。(田代 記)

・日 程=4月17日〜18日
・コ−ス=4月17日 移動
     4月18日 浄水場前(4:40)〜休憩所小屋(5:35)〜971m(7:55)〜積丹岳(9:20)北東沢を滑る(12:00)
           〜休憩所小屋(13:00〜14:45)〜浄水場前(15:00)
・参加者=田代妙子・荒川聖一・竹内康之
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|関連ページ(「積丹半島の山」)|
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