若狭「駒ヶ岳」
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 北部では昨日まで雪が降り続き、今日は久々の晴天らしい。坂本で合流して熊川に向かう。国道303号に入ると車道はシャーベット状になっていて、滑りそうでスピードが出せない。途中で電信柱が折れて反対の畑に落ちているトラックがあった。
 熊川からトロン温泉「リフレステやまびこ」までは除雪されたばかりのようで、温泉のご主人が道に水を流す作業をしていた。河内鉱泉のあった河内集落が廃村になり、新しいトロン温泉と道路ができたため、林道の取り付きが雪の壁で分からなかった。「やまびこ」の入り口をスコップで除雪している奥さんに尋ねたところ、雪で「行けません」を連発される。この辺りで1mは超える積雪に、とても駒ヶ岳まで行けないと思われたのだろう。温泉駐車場に駐車をお願いして、少し下った林道取り付きまでスキーを担いで歩いた。
 ここから長い林道歩きが始まった。しばらく行くと河内と標識があり、河内川を渡り進んでしまったが、間違いに気づき元の林道に戻った。白い雪と青い空が美しい。ビックリするくらい近いところを鹿が逃げ惑う。大体5匹の集団で、6集団くらいは横切っていっただろうか。大きな角があるのに出合うと、こちらが逃げ出したいくらいだ。旧河内集落を過ぎてから、また林道を間違えてしまった。このまま登ろうかとも考えたが、この先は厳しそうなので戻ることにした。尾根に続く林道であることを確認して、少し遅めの昼食をとった。
 林道どおりに進むと東に大きく回り込んでしまうので、ショートカットで尾根に出た。帰りが楽しみな斜度と樹林帯で、やっと山スキーらしくなってきた。林道終点の公園だろうか、トイレの建物の裏に出た。ここからも良い尾根が続く。午後2時50分、県境稜線に出た。山頂はすぐ目の前に見えるが、斜度のない長い林道を戻ることを思うと、ここ止まりとした。この県境尾根はブナの林が続き、巨木もあるらしい。もう少し雪の状態が落着いた頃に、ぜひ歩いてみたいと思う。待望の滑降に心が弾む。わ〜パウダーだ。3時を過ぎているのにクラストもなくパウダーだ。ショートカットした斜面は期待どおり最高で、あっという間に林道へ滑り込んだ。上部は早かったが、傾斜のなくなった林道歩きは長かった。やっと車道に出た頃は薄暗くなり始めていた。駐車のお礼を兼ねて温泉に入り(温泉入浴料=600円)、疲れた身体をリフレッシュして河内を後にした。
 山頂には届かなかったが、こんなよい積雪状態は滅多にないと思う。豪雪で生活が大変な方々には誠に申し訳ないが、近郊の藪山で久々に山スキーを楽しむことができると思うと、あの山この山へと思いは馳せる。                        (田代 記)

・日 程=1月9日(月)
・参加者=草川啓三・田代妙子
・コース=トロン温泉「リフレステやまびこ」(10:00)〜林道取付き(10:15)〜旧河内集落跡(11:30)〜昼食(13:00〜13:30)
     〜公園(14:05)〜県境稜線(14:50〜15:35)〜車道(17:00)〜トロン温泉「リフレステやまびこ」(17:20)
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