曽爾「大洞山・尼ヶ岳」
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 前夜遅くまで外出していた為、翌日はゆっくり寝ているつもりが、朝8時に目が覚めると日差しも強く暖かそうなので身体もむずむずしだした。急遽身支度をしながら天気予報をみると、北部はあまり良くなさそうなので、取りあえず南部の奈良方面へ行くことにし車を走らす。今日は何処に登ってみようかと考えながら久御山から京奈和道路に入った途端、以前雪のため登り損なった大洞山がふと頭に浮かび、山田川からR163号に乗り上野市経由でR368号を一路曽爾に向かう。
 下太郎生から倉骨峠まで林道を上がり、峠の広場に着くと車が一台だけ止まっていたが、行動中は誰にも会わなかった。尼ヶ岳には戻ってから時間の都合で登ることにして、大洞山の雄岳をめざす。すぐに分岐路があり、雄岳に向かう急登の斜面に取り付く。一つ目のピーク(四峰)を越すと一旦下り、再び登り返すと雄岳に着く。ここからの眺めは素晴らしく、倶留尊や住塚山・二峰・高見山・迷岳・池木屋山とパノラマ的に台高の山々が眺望できる。
 コースタイムからみると早く着いたので、雌岳まで足を延ばしてみることにする。ここからの眺めも素晴らしく、来た甲斐があったと自分で納得する。ここにも早く着いた為、もう少し足を延ばし、東海自然道コースを周回すべく分岐路の広場をめざすが、これまた階段の下りっぱなしの道には閉口した。
 風が強かったので分岐路の広場まで下って昼食をとっていると、通り雨に逢ったが雨具を着けるほどでもなくてすぐに止んだ。広場からはいったん車道に出て下り、標識のある自然道の入り口に取り付く。しばらくは穏やかな植林帯を歩き、桔梗平の大洞山野営場のそばを通る。ここからはあまり歩く人が少ないのか、森閑とした苔むした石畳の道が続き、山側には二抱えほどの岩がごろごろあって、昼なお暗い杉林のトンネルの景色を楽しみながらも緊張した歩行を続ける。
 駐車場所に戻って時計を見ると、まだ行けそうと別名伊賀富士と呼ばれる尼ヶ岳をめざす。登りはじめは緩やかだが、三回ほどアップダウンを繰り返し急登を登ると頂上に着いた。ここから見る紅葉した大洞山も雄大で、三峰・高見山方向に沈む夕日を見ながら、明るいうちに駐車場所へ戻り、帰りに御杖村の姫石の湯で汗を流し帰路についた。

・日 程=11月27日(日)
・参加者=岡本 登
・コース=倉骨峠(12:00)〜大洞山雄岳(12:35)〜雌岳(12:50〜13:05)〜自然道分岐広場(13:40〜14:40)〜
     東海自然歩道経由倉骨峠(15:25)〜尼ヶ岳(15:40)〜倉骨峠(16:15)
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