前回の平安京から遡って長岡京の悲劇の皇太弟・早良親王(後の崇道天皇)、太宰府に左遷された菅原道真を巡る少し暗い歴史の街歩きになるかと思っていたのが、暖かなお天気と紅葉の名所のお陰で、心地よい一日が過ごせた。大河ドラマ「麒麟が来る」で一躍脚光を浴びた勝竜寺城。細川忠興とガラシャ夫人が過ごしたその城でガラシャは死を迎えた。明智光秀は秀吉との山崎の戦に敗れて最期の夜を過ごしたと言われる。小畑川に沿って恵解山古墳へ桂川、宇治川。木津川三川合流から東北の平野部に位置する乙訓地域最大の古墳で光秀の本陣が置かれた可能性がある。古墳を見上げながら昼食に。菅原道真が祀られる長岡天満宮へ「八条が池」のきりしまつつじが有名だが、本堂に上がる手前の庭の紅葉が素晴らしいと、写真家らしい目線の二人に誘われて見上げた紅葉の重なりは見事だった。40分近く歩いて光明寺へ、折角ここまで来たのだからと思い切って千円を支払ってもらって境内に入る。1227年嘉禄の法難の時知恩院から法然さんの遺体を入れてここまで運んだと言う石棺を見たがどうしてもこの石の塊を運んだとは(火事場の馬鹿力?)火葬塚の前でたまたまここの方らしい方の説明を聞くことが出来、法然さんの本廟はここにしかないと。ここで火葬され(また盗まれないように)後は分骨され多くのお寺に祀られているらしい。帰り道の参道の紅葉はやはりここならではの撮影ポイント。用意してきたらしい真っ赤な和傘を持って撮影している女性もいた。最期に早良親王が幽閉された乙訓寺、ここは今では牡丹の寺として知っておられる方も多いと思う。阪急長岡天神駅前で解散した。
(一瀬 記)
・ 日 程=2023年11月30日(木)晴れ
・ リーダー=一瀬 サブリーダー=斉藤
・ 参加者=17名
・コース=(10:00)JR長岡京~(10:10)土塁跡・神足神社~(10:20)勝竜寺城公園(11:00)
~(11:10)勝竜寺~(11:15)大門橋結界門~(11:30)恵解山古墳・昼食(12:15)
~(12:50)長岡天満宮(13:15)~(13:45)光明寺(14:45)~(15:10)乙訓寺
~(15:40)阪急長岡天神駅前・解散
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