明王院からの取り付きはいきなりの急登、身体を慣らす為ゆっくりと、取敢えず御殿山を目指して登る。爽やかな空気、濃い新緑は嬉しくテンションも高まる。御殿山から武奈ヶ岳は指呼の間、今回の目当てのドウダンツツジも現れしかも満開だ。比良山系で目にするドウダンツツジはその多くが紅色系統であり、大木に可憐な紅花を無数に纏っている。ゆっくり落ち着いて撮影したいところであるが、今日の山行は長丁場なので、泣く泣く歩を進める。武奈ヶ岳山頂で集合写真を撮り「腹減った飯はまだか」の声を無視して細川越を経由し、渓流美の中、岩魚を探しながら広谷小屋まで一気に下り、ようやく昼食。腹も膨れ、広谷からイブルキノコバを経て登り返しブナ林を抜けてコヤマノ岳に到着する。何十年、何百年の間、風雨や酷暑を黙って耐えてきた大樹を見る度にただただ「おー」と感嘆し感動する。この感動が武奈ヶ岳登山の原動力になっているのだろう。ブナ大樹にお会いした後は疲れた脚を労わりながらもう帰るのみ。
(中村 記)
・ 日 程=2023年5月28日(日)晴れ
・ リーダー=中村 サブリーダー=三木
・ 参加者=11名
・コース =坊村駐車場~明王院(8:20)~(10:18)御殿山(10:22)
~ワサビ峠~(10:50)武奈ヶ岳(△1,214m)(10:55)
~(11:34)細川越~(12:40)広谷~(12:46)イブルキノコバ
~(13:20)コヤマノ岳(・1,181m)(13:30)~(14:00)中峠
~(14:33)ワサビ峠~(16:25)坊村駐車場
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