第 5625回 北山「皆子山」  2021. 05. 26. space
1.s山頂集合写真
山頂集合写真
2.登山口の寺 3.植林下の急登
登山口の寺 space 植林下の急登
4.カマツカの花 5.峰床山を望む
カマツカの花 space 峰床山を望む
6.山頂より武奈ヶ岳を望む 7.谷の源頭部
山頂より武奈ヶ岳を望む space 谷の源頭部
8.ツリガネタケ 9.ウスバシロチョウ
ツリガネタケ space ウスバシロチョウ
Photo by Hattori space

 京都府最高峰の山である。だだっ広い北山の中で、900mを超す山塊は、芦生と比良の西側、そして離れて雲取山、愛宕山塊、長老ヶ岳にすぎない。その中で特に比良の西側は、滋賀県境沿いに点在しており、団栗の背比べ状態だ。概ねどの山も展望は悪く、地味な山塊である。その一番南、市街地よりに皆子山がある。山肌は杉やヒノキの植林が多く、数十年来の花粉症の自分にとっては、文句の一つでも言いたい山だ。かっては北のツボクリ谷から急登を登り、南の沢筋に降りて平に戻るコースが主流であったが、近年集落から東尾根を登るコースが開拓された。急登や渡渉で悩まされた山も、ずいぶん楽に登れるようになった。
 寺の裏からいきなり植林下の急登が始まる。林床にはヒカゲノカズラの群落が朝の光を浴びてキラキラ光る。300m程急登を我慢して登ると、自然林も現れだし傾斜も緩くなってくる。ミズナラやカエデの木々が風にそよぎ、登山道には藤の花に混じって、白い小さな花びらがぎっしり落ちている。アズキナシだ。いくつかのコブを過ぎ、琵琶湖を望む展望台を越すと、山頂のある尾根だ。山頂からは武奈ヶ岳が形の良い三角形を見せている。西側は緩い広い谷の窪みで源頭部に当たる。北側の切れ落ちたツボクリ谷とは対照的だ。一面には羊歯がぎっしりとじゅうたんを敷いたように生え、カエデやミズナラの木がまばらに立つ。雰囲気の良い谷だ。昔の記憶は全くないが、ここは一面ササ原ではなかったか。もう北山から笹原が消えて数年になる。帰路は往路を下る。途中、ツリガネタケの面白い形状が印象的であった。
(服部 記)

・ 日 程=2021年5月26日(水)晴れのち曇り
・ リーダー=服部忠、サブリーダー=駒田一郎
・ 参加者=7名
・コース = 出発地、国際会館駅=平集落平橋(8:15)〜寺の登山口(8:35)
    〜一級基準点(9:15)〜837mコブ(9:50)〜941mコブ(10:20)
    〜(10:55)山頂、源頭部散策(12:00)〜寺の登山口(13:35)〜平橋(14:00)解散

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