石原の里山、多分何時もJR山陰線で通過しているのだろう。気に留めることもなかった。「高嶽」とは、重みを感じる山名だ。石原・池尻公園に着き車一台は下山口になる駒場に回して貰う。舞鶴若狭自動車道をくぐった池の端から、緩く伸びた尾根に踏み跡を見つけて入っていった。最初は定かでは無かった踏み跡は、尾根がはっきりして来ると次第に鮮明になった。高嶽までは・271m〜.・345m〜△416.1m「高嶽」と緩やかな尾根がつづき特に・271mからは、アカシデやイヌシデの木が多い植生豊かな雑木林が続いた。全体に黄葉が多く明るく黄金に輝いて眩しい。足元には大きな朴葉がバラバラと落ちて、踏んで歩く感触も心地よい。西方に市島町との境界になる「親不知」の台形の山容も認められた。「親不知」は、当山の会、50周年記念登山の一座にも選ばれた山で面白い山名である。
・345mを過ぎて山頂近くの境界尾根から真北に高津に続く踏み跡があり、旧い道標には、左・石原、右・高津菅谷と記されていた。間もなく「高嶽」の山頂を踏む。澄み渡った秋空に北部の展望は素晴らしい。綾部市の彌仙山、舞鶴の青葉山、由良ヶ岳、大江山連峰、三岳山、伏見山、龍ヶ城。目の前には、これも50周年登山で登った烏ヶ岳等々。ゆっくり休んだ後は、山頂から南西に伸びる急峻な尾根に、2万5千図には、破線路が記されている。これを降りたいリーダーの希望で注意して下る。テープもつけられて、結構歩かれている様子だ。下りた地点に「高嶽登山口」高嶽の道を楽しむ会、の標識が有って地元の山の愛好会の様だ。後は、林道の植物を楽しみながら車のある天神社に戻る。時間も早いので、「麒麟がくる」で注目の福知山城を見物して帰途に着いた。丹波には珍しく終日晴天に恵まれて嬉しかった。(公庄記)
・ 日程=2020年11月12日(木)
・ リーダー=横田和雄
・ 参加者=9名
・ コース=福知山市石原、池尻公園〜北西支尾根〜・271m〜・345m〜高嶽〜南西支尾根〜駒場
Photo by Y.Gujo |
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