当初計画の丹後「高尾山」は、天候不良が予想されて急きょ奈良県宇陀の額井岳になった。
私も含め参加者の多くが、未踏の山で異存のあるはずは無く「大和富士」と称される額井岳に向かった。室生火山群に属する山で円錐形の山容は美しい。香酔峠を挟んで西に香酔山、貝ヶ平山、鳥見山が続く。室生火山群は、以外にもスズランの群生地があり、福寿草やクマガイソウの群生もかつては有ったということだが、今は分からない。さて、今回はリーダーも初めての吐山から入る。取りつきの神社脇に車を止めて、溜池から△596.4mへ。支尾根を南下して、香酔峠の分岐を経て△812.3m額井岳に着く。際立った樹相はないが、植林と雑木の混交林である。山頂の水神の小さな祠の横に4等三角点がある。あずま屋には先着の男性2名が陣取って、楽しそうに語らっておられた。私達は、倒木に腰かけて昼食。山頂も杉が成長して、大峰・台高の山々も展望が得られなかった。帰路は三角点から真っすぐに北に伸びる尾根を下る。2〜3ヶ所分岐を間違い易い所を、リーダーのご指摘でさび付いた頭を何とかフル回転させた。林道に下りる間際に笹の藪が、以外にサクサクで掴んでもポキポキ折れ、頼りがいが無い。アキチョウジ、アキギリ、ツリガネニンジンなど薄紫の秋の草花を楽しみ車に戻った。畦道に真っ赤な彼岸花が咲き揃い、白いヒヨドリソウの群落にアサギマダラが羽を休めていた。(公庄 記)
・ 日 程=2020年9月30日(水)
・ リーダー=横田和雄
・ 参加者=8名
・ コース=吐山・中南(えびす神社)〜溜池〜三角点〜香酔峠への分岐〜額井岳
〜北尾根〜林道〜中南
Photo by Y.Gujou |
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