第5470回 伊吹山地「金糞岳、白倉岳」  2019.11.26  .
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 登山口、好天に心が躍るspace尾根筋に合流
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ブナ林を登る
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遠く御嶽山と乗鞍岳
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ピラミダルな蕎麦粒山と白山
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金糞岳 集合写真(晴れるとみんなの表情がいい)
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白倉岳に向かう
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白倉岳山頂(後ろは金糞岳)
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遠く伊吹山を見ながら下るspace ブナ林を下る
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 登山ルート 地図をクリックすると拡大図が見られます 
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 前回の金糞岳例会は、雪の影響でピークまで行けず、再挑戦の今年は、先週の寒波で伊吹山降雪という情報の中で行われた。とりあえずアイゼンを忍ばせ、車用のアイゼンも持参したが、登山口まで行けるかどうか心配した。ところが案ずるより産むがやすし、山に近づくにつれ晴れ間が広がり、晩秋の抜けるような青空が我々を待っていた。雪の心配が吹き飛んだ。1000mを超す鳥越峠に着くと、北方に雪をかぶった白山がくっきりと表れた。登山口に着き円陣を組むと、皆の表情がやけに明るい。山頂からの大展望を早く見たいと心が焦る。
 岐阜県側からつけられた登山道は、斜面を50m程上ると尾根に出る。そこまでの小さい沢筋には灌木のイボタノキが散見された。平地や低山に生えるイボタを1000mを超すブナ帯で見るのは初めてだ。尾根筋にはまっすぐに背を伸ばしたブナの木が乱立している。山の東南側で風雪の影響が少ないのであろう。ブナはすっかり落葉し、立ち枯れの木々の間から山の稜線が見える。尾根筋からは所々東の展望が広がっている。峠からは見えなかった御岳や乗鞍岳が見えてきた。天気予報通り太平洋側は雲が広がり、中央アルプスは見えない。乗鞍の北は、雪をかぶって白く光る山塊がうっすらのぞく。肉眼でははっきりしない。山頂からに期待しよう。
 尾根筋の標高差300m足らずの道は、笹がかられよく整備されており登りやすかった。足元にはイワナシの群落が続き、そして低い笹が現れてくると、ブナに変わってツゲやシャクナゲの低い灌木となり、疲れたかなと思う頃山頂に着いた。笹原の中央が開けた明るい頂で、身長ほどの笹の間から四周が見渡せた。山座の同定会が始まる。単眼鏡で覗くと、白い雪の山塊は槍穂高連山の特徴的な姿であった。槍の左に見えた三角形が思いつかない。さらに左を見ると、どっしりした山容の薬師岳、その向こうは立山、手前の山並みの間の丸いドーム型の山頂は、オー剣だ!これだけの展望はそう何回も見れるわけではない。興奮して声が上ずる。皆も自然と笑顔になる。  休憩後、西の白倉岳に向かう。一旦、鞍部に100m程下り、岩場交じりの急登を登り返すと二等三角点のある山頂に着く。低い笹原の快適な尾根が続いている。南は中央の谷を挟むように両側から尾根が続いている。植林がほとんどなく、自然林のフカフカした樹林が広がり、下部の方は紅葉真最中だ。その最奥には黒々とした伊吹山が構え、鈴鹿の山々や比良、北山は雲にさえぎられていた。槍の横の三角形は、笠ヶ岳と判明した。展望を楽しみながら食事にありついた。
 復路は往路をそのまま戻った。金糞岳の北の肩の三角点を踏もうという提案は、あまりのブッシュの深さに断念した。ブナ帯を抜けて車止めの登山口には、1時半には戻れた。林道を下っていくと、標高の低い谷あいはちょうど紅葉盛りで、午後の光を浴びて素晴らしい色合いを見せてくれた。点在する針葉樹の緑と黄色、紅色が織りなす風景はまるでパッチワークの様である。
 アクセスのしやすさと、ブナ林、好展望。次は新緑の頃に来てみたい。どんな春の花に出会えるか、楽しみがまた一つ増えた。(服部 記)

・ 日程=2019年11月26日
・ リーダー=加来繁幸 SL.林本佐千枝
・ 参加者=17名
・ コース=長浜市高山町、キャンプ場入口〜林道〜鳥越峠〜登山口〜尾根出会い〜金糞岳山頂〜白倉岳

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