第5464回 北丹波「龍ケ城」space(近畿北部の三角点峰D)  2019.11.09  .
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左=竹林集落より山頂を見る      右=荒れた林道を行く
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左=ミツマタ群落をかき分ける      右=峠手前の急登
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左=笹葉峠の地蔵      右=ナメコは誰の腹に
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山頂 集合写真
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左=伏見山(ぶくみやま)      右=三岳山を見ながら昼食
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左=三岳山      右=510m ピーク
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  ちょうど1年前、横田リーダー例会「伏見山」の折、山頂より南を見ると、三角錐の秀麗な山容が際立つ龍ヶ城が目に入った。いずれは登ってみたいなと登行意欲を誘われた。今回、図らずもリーダーは例会を組んでくれた。
竹田組と高槻組に別れて集合し、現地の竹石集落には9時半に一同顔を合わせた。道路わきに車を止め登りだす。行く手の山並みに山頂がちらっと見えている。周辺の山々からは、その端正な三角形を余すことなく、見せつける龍ヶ城も、いざ登るとなるとまったくその山容を見せてくれない。犬にほえられ、工事中の林道を奥に進むと、ナラガシワの木が一本唐突に現れた。場違いだなと感じているとふと思い出した。福知山北部の三岳山南部行積周辺は、図鑑で紹介されるほどのヒロオビミドリシジミの産地である。そしてそのブルーに輝く蝶はその木を食樹としているので、不思議でもなんでもない。
さて、荒れた林道をこなすと、杉の樹林下に素晴らしいミツマタの群落が広がっていた。決して少なくないミツマタではあるが、これほど一か所に固まるのは見たことがない。そういえば北に上がって与謝野町の方に行けば、和紙を今でも作っている。こうした自然のおかげなのか。ミツマタが消え、杉林の急登を200m程あえいで登ると、笹葉峠に躍り出た。南向きのハンサムな地蔵様が印象的だ。
休憩後、峠から南へ尾根筋の急登をこなすと、三等三角点のある山頂(点名辰ヶ城、645.6m)に到達する。山名(地元では竜ヶ城)といい点名といい、何やら古城を想起させる。その実、南北朝時代の遺構のようだ。その辺りのことは、リーダー著「京都府の三角点峰」に詳しく記され、南北朝の騒乱に田舎武士が翻弄され右往左往する姿が面白く展開されている。
展望の少ない山頂で、唯一三岳山の方に開けた場所で昼食をとる。その後は、東に延びた尾根を下るが、地図以上に坂が険しく、落ち葉上を尻セード状に滑り落ちるメンバーが続出した。やがて510mのピークを越し、丁寧に尾根を拾って山際に降り立った。人と動物の結界の網をくぐりぬけて集落に入ると、もう車は目の前だ。(服部記)

・日 程=2019年11月17日(日) 晴れ
・リーダー=横田和雄
・参加者=10名
・コース=竹石集落〜林道〜ミツマタ群落〜笹葉峠〜龍ヶ城(645.6m)〜東尾根〜
     510mピーク〜北東尾根〜竹石集落

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