昨日までの雨が嘘のようにすっきりと晴れた。しかし、午前中は高気圧の張り出しの風が強く、少し冷たさを感じるような天気であった。箕裏ヶ岳へは、林道を登り、小さな案内板のさす尾根道に入る。解りやすい登山道をたどればすぐに山頂の三角点に着く、静原方面の採石場の重機の音が響いてくるだけで、山頂からの見通しはない。山頂から静原の墓がある峠に向けて尾根道を行く、北からの風が冷たい。
L.にとっては地元の山で年に何度も登っているが、最近の里山の常、手入れはされていない。地元の小学生も時々登るのでトラロープが張られたりもしているが、昔の杣道や獣道が縦横に走っている。加えて、倒木や折れ枝、落ち葉が道を覆いルートを解り難くしている。毎年カタクリを見る谷も、風倒木で覆われて心配である。初めての人は必ず地図とコンパスを携帯して歩いてほしい。
お墓のある峠に着いたときにちょうど12時であったが、食事は稜線まで登り独標378の手前の開けた場所で風を避けて昼食にする。昼食後も解り難い道をたどり寒谷峠を目指す。最近は、案内の指導標も多く設置され解りやすくなったが、細かいピークの上り下りを繰り返し、急な方向転換をするルートは気が抜けない。寒谷峠から瓢箪崩山への直登ルートは先週の台風21号の風であろうか?倒木がルートを覆い、巻道も大きくえぐられ通行に時間が掛かると判断して、山行の中止を決断し下山する。良く知った里山の良さと言うか、難なく約1時間で下山完了、上長谷バス停に着く。結果として、速い秋の山の夕暮れに午後4時を過ぎて山中を歩くのを避けた事は、よかったと思います。 (池野 記)
・日 程=2017年10月17日(月)
・リーダー=池野正明/SL加来繁幸
・参加者=14名
・コース=京都バス岩倉村松〜林道から登山道分岐〜箕裏ヶ岳〜静原の墓地峠〜P378の尾根〜P410〜
江文峠、寒谷峠分岐〜P476〜寒谷峠〜京都バス上長谷バス停
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