湖北「乗鞍岳〜猿ヶ馬場」
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 坂本記者の特派員報告!
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左=リンドウ  右=ブナの純林にウットリ!
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大快晴の乗鞍岳頂上
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黒河越のブナの森
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 台風一過の真っ青な空が広がる絶好の登山日和。JRの途中乗車やマキノ駅からの現地集合もあって、13名が高島トレイルの東端の玄関口となる人気の山の縦走路をめざす。湖国バスは大きなリュックを背負った高校生らも乗り込んで満員御礼。起点は国境スキーゲレンデの急斜面の登りから。山側の崖のような取付き口までがツライばっかりの登りだが、やがて北尾根に乗るとリンドウなどが咲く歩きやすい道になり、しばらく行くとブナ林なども現われて気持ちが和らいでくる。ピーク789を過ぎ、いったん鞍部に下る。鉄塔の横から急坂を登り切って細い踏み跡をたどるとひょっこり乗鞍岳(865.2m)の頂上に出た。コンクリート造りの送信施設の西側に三等三角点の標石があった。竹生島が浮かぶ琵琶湖や賤ヶ岳を従える余呉湖の絶景が見渡せた。10年前の当会40周年の記念事業で、同じ10月にこのコースを歩いた『北川レポート』によると、何と「左遥か遠くに雪を戴いた白山が望見できて皆感激して眺望を楽しんだ……」とある。今日はいくら目を凝らして見つめても白山は雲の彼方であった。あの日サカモトも確かに白山を見たハズだが、トホホの健忘の彼方である。青空をバックに記念写真を撮って南へ縦走を進める。山頂から見えていた巨大な電波塔が意外にもすぐに近づいてきて、在原集落から登ってくる林道終点のヘリポート広場で青空レストランを開店。ポカポカと暖かい陽射しを背中に受けて、今日もシアワセの「ヤマメシ」をご馳走さま。昼食後は草付の黒河峠の道に入り、秋の彩りに染まり始めたすばらしいブナの美林帯を快適な稜線慢歩と楽しむ。この辺りの登山道はほとんどが巡視路や作業道で、そのルートは複雑である。やがて芦原岳への分岐に出て灌木の尾根道をゆくと送電塔の立つところに出た。作業員が巨大な鉄塔のテッペンに立って仕事中のところを横切ってピークに立つ。右側に敦賀湾、左側に琵琶湖の、これぞ胸のすく中央分水嶺を歩く者の喜びの展望が広がっていた。県境を示す石標を囲んで雲一つない青空をバックに記念写真を撮って、送電塔から延びる巡視路をそのまま進む。深い雪のせいか真っすぐに伸び切れない曲がったブナ林や、樹間から野坂山地の峰や海の一部、湖の一部を眺めながら、鉄塔と送電線の間を縫うように下っていく。猿ヶ馬場(652m)の四等三角点の標石がひっそりと鎮座する目立たないピークであった。分岐に戻り、黒河峠への下りに入る。黄色に色づいたブナの純林が山肌に沿って林立する、ため息の出る美しい佇まいは、今日の縦走のクライマックスに相応しいシーンであった。白谷バス停までの林道歩きは4.8kmもあるが、健脚揃いなので余裕のよッチャンでとうちゃこ。ストレッチ体操をしながらバスが来るのを待った。
・日 程=10月18日
・参加者=13名
・リーダー=坂本恭子/サブリーダー=北川嘉康
・コース=国境スキー場(9:15)〜取付(9:40)〜北尾根(10:20)〜11:15乗鞍岳(11:15)〜
     へリポート広場(昼食=11:30〜12:00)〜13:30芦原岳(13:30)〜猿ヶ馬場(14:25)〜
     黒河峠(14:35)〜林道白谷口(15:30)〜白谷バス停(15:50)
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