丹波「田倉山(京都府山岳連盟「地質観察会」)」(自然クラブ観察会)
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伊吹山をバックに山頂にて
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 山岳連盟主催の「府民地質観察会」に例会として参加したが、当会からは3名と少なかった。観察場所も遠方で、送金などの面倒があったと思う。当日は朝から雨だったが、申込者全員Jr京都駅に集合して、多い資料を受け取り、山陰線8時発の福知山行の先頭車両に「車窓観察」のため集まって乗車した。そして、「保津川の蛇行」「亀岡盆地東の断層崖」、胡麻駅と下山駅間の「中央分水界」「由良川の河岸段丘」の説明を担当講師から受けた。
 福知山駅で乗換え、兵庫県境近くの上夜久野駅で下車した。雨のためコ-ス変更になり、歩きやすい「やくの玄武岩公園」に着く。講師から説明を受け、ここは昔の採石場跡で溶岩がゆっくり冷えた下部の柱状節理と、その上部は溶岩が速く冷えたためできた板状節理が観られた、池の前には、採石でできた変形六角状などの断面も多く観られた。ここから北方の城崎にも、同じ柱状節理の玄武洞がある。昼食後の帰路で、雲のかかる火山「田倉山」の一部が観られたが、この山は黒っぽい軽石のような「コスリア」と呼ばれる溶岩を多量に噴出してできた山であると説明を受けた。
 上夜久野駅から引き返して福知山駅に着いた。福知山は何回も水害を受けた街で、「治水記念館」に向かう。商店街を通り、途中で明智光秀ゆかりの御霊神社に立ち寄り、広場には洪水時の高い水位を示す標識が観られた。駅からかなり離れた「治水記念館」は、由良川堤防に接した町屋木造民家で、洪水時に備えた構造や資料の展示、ビデオなどを見学する。
 裏庭には何回もの洪水時の水位を示す標柱があり、その高さで洪水の大きさを目で見ることができた。後ろに出ると2階の屋根ほどの高さの道路を兼ねた大きな堤防があり、昨年の台風18号ではすぐ下まで水が来たと聞いた。近くに大きな近代的な音無瀬橋があり、橋近くで由良川の説明を受けた。地質調査で、かつて福知山は盆地で湖だったこと、水は加古川方面から瀬戸内海に流れていたこと、その後に隆起し日本海側に流れを変えたと、長い時間では地形も変わることを勉強した。近くの花火事故の現場にはまだ献花が見られた。桜の花が咲いた福知山城を観ながら駅に着いた。休息のあと園部行に乗車し乗換えて、全員無事にJR京都駅に着き改札の外で解散した。(萩原 記)

・日 程=3月30日
・リーダー=萩原孝一
・参加者=3名、ほか22名
・コース=京都駅(8:00)=上夜久野駅(10:35)〜やくの玄武岩公園(11:30)〜上夜久野駅(12:50)=福知山駅(13:20)〜
     治水記念館(14:20)〜福知山駅(15:50)=京都駅(18:00)
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