金剛「大和葛城山」
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展望デッキから橿原方面を望む
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雪のない葛城山山頂
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左=山頂から360度の展望  右=展望デッキでの昼食風景
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弘法太師ゆかりの櫛羅ノ滝
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 葛城山へ樹氷巡りの例会を組んだが、2〜3日前から気温が上がり、周囲の山を見渡しても雪の気配がない。雨の心配がなくなっただけでもありがたく思い、葛城山登山を楽しむことにする。
 近鉄御所駅で下車。以前来たときはバスが運行していたのだが、今、9時台は季節運行となっており、急遽タクシーを利用して葛城山ロープウェイ乗り場まで運んでもらう。天気がよく暖かいので、ロープウェイで山頂をめざす家族連れも多い。
 我々はそれを横目に登山道に入る。リーダーである私の体調が正月以降いっこうに改善されず、堀田さんにサブリーダーをお願いしてトップを務めてもらう。登り以外は通常通りの調子であるが、急登やスピードが速いと息が苦しい。
 役の行者ゆかりの古刹、不動寺の前を通る。弘法大師が開祖と伝えられており、戦国時代櫛羅藩(くじらはん)藩主の菩提寺であったとのこと。獣除けの柵から入り、安位川に沿って進む。ジョウモン谷と本谷の出合を過ぎるとまもなく岩壁に落差10mの櫛羅ノ滝が見える。帰りに寄ることにして先へと進む。
 杉林に入り、再び沢沿いとなって階段状の急な登りがつづく。崩れた箇所は鉄橋や階段で補修され、誰でも歩けるように整備されているが、勾配はきつく、下りは滑りやすく注意が必要である。やがて行者ノ滝(二ノ滝)への分岐となる。登山道には1から9までの標準点の番号標識があり、この分岐はNo.4とある。この滝も寄らずに先へと進む。
 再び急な坂を辛抱しながら登っていく。道は大きく蛇行して、やがてスギとヒノキの植林のなかへと入る。標準点No.6を少し上った辺りから、ところどころ道が凍結してきた。No.7でアイゼンを装着する。谷筋は凍結しているが、地道も多く歩きにくい。
 水流が徐々に細くなって源流域に入り、国民宿舎への道を左に分けて一気に登り詰めればロープウェイ山頂駅と山頂を結ぶ遊歩道に出てくる。山頂直下には小屋が建ち並んでおり、登山者や家族連れが楽しんでいた。
 我々は雪のない山頂をめざす。雪融けで三角点に行くには靴がドロドロになる。山頂からは360度の展望が得られる。しんどい目をして登って来た甲斐があった。景色を充分堪能して、テラスで昼食。お酒やビールを楽しんでいる観光客を横目に、景色を肴に食事を楽しむ。
 下山は元の道を下る。しばらくはやはりアイゼンが必要だ。雪道にアイゼンを利かせながら軽快に下って行くが、多くの橋や階段が歩きにくく、慎重に下りて行く。No.6付近でアイゼンを外す。後は急下降するのみ。
 行者の滝へ寄ろうとするが、かなり下まで下りなければならず、あきらめて途中から引き返す。No.2を過ぎると櫛羅の滝に下りてくる。この滝は、弘法大師がこの地を訪れて天竺のクジラの滝によく似ているので供尸羅(くじら)と名付けたが、その後、領主永井信濃守が「供尸」を「櫛」と改めたとのことである。滝の水を利用して、汚れた靴やアイゼン・ストックなどの泥を落としておく。
 もうここまで下ればゴールは近い。人工の石畳は濡れて滑りやすく、最後まで気が抜けない。道が平坦になってくるとロープウェイの駅が見えてくる。降水確率50%と高めではあったが、最後まで雨に遭わず暖かく気持ちのよい一日であったと思う。(今村 記)

・日 程=1月25日
・リーダー=今村克美/サブリーダー=堀田昌子
・参加者=14名
・コース=ロープウェイ前(9:50)〜櫛羅の滝(10:00)〜行者の滝分岐(10:45)〜標準点No.7(11:00)〜
     葛城山(12:10〜13:00)〜標準点No.7(13:40)〜行者の滝分岐(14:00)〜櫛羅の滝(14:30)〜
     ロープウェイ前(15:00)
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