北山「念仏(奈良井山)」
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 坂本記者の特派員報告!
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念仏の山頂で
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左=山肌をイワウチワが埋める  右=クロバナヒキオコシ
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P.623からの下り
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 50周年記念山行の各例会は、毎回多くの参加者を得て順調に成果を挙げているようだ。有名な山ではなく、むしろ無視されてきたかのような無名な山や地味な山を選んでいるところが『京都山の会』らしい。出かける前の準備として、いつもネット検索してある程度山の情報を「入れ知恵」しておくが、今回唯一ヒットしたのがこの50周年の実行委員長である横田氏の記事だった。\(◎o◎)/
 「隠れた名山なのだ、きっと!」――その横田氏の車に分乗して、9名が記念山行を敢行すべく美山町高野をめざした。
 当初予定していた安井谷川林道の起点地に着くと、鎖のゲートに阻まれ入山不可。方向を変えて奈良井谷林道に行くと、マツタケ収穫期のため入山禁止の鉄の門。今年は収穫量が多いというが、高値安定の国産マツタケなんてここ何年も食べたことがない。どちらが迷惑なのか災難なのか、とにかく登山口を求めて鶴ヶ岡村の「中風寺」を横目に通過して、下谷林道終点で下車。出発は10:00となった。さっそくクロバナヒキオコシという珍しい花にお出迎えされ、キツネノマゴやゲンノショウマなどの秋花の咲く山に分け入る。スギ木立が美しい樹林帯の送電順視路を行くと、山肌を覆い尽くすイワウチワの群落が現れた。避けようと思っても踏みつけずにいられない群落である。春の満開を想像しながら尾根を行く。反射板の下を通過する。青空に丹波地方の山なみが視界いっぱいのパノラマ風景が広がる。素晴らしい展望に、来てよかったと嬉しさがこみ上げる。やがて涼やかな風が吹いているが一汗も二汗もかいて辿り着いた726.8m のピークは、三角点を示す朽ちた標識と地中に半分以上埋まった二等三角点だけの、ジミィ〜な愛想のない頂であった。キーンと冷えたビールに手作り弁当のランチは、いつもながら楽しくって仕方がない。ゆっくり寛いだ。
 下山路は主尾根のP.623から中風寺へ降りることになった。「読図の達人」横田氏が先頭に立ったので、いっぺんにスピード・スキル・パワーが上級並にバージョンアップである。急斜面を急下降したかと思えば、キツイ斜面の登り返しが待っている。689のピークで小休止の後も、大汗をかいてピークからピークへ。途中、小熊が走りイノシシが走りシカがキーンと雄叫びを上げようとひたすら悪路のアップダウンを繰り返し。いつしか、広葉樹林と針葉樹林の混生した美しい自然林に包まれた深い山懐にいる自分が誇らしくなるサカモト。沢のせせらぎが聞こえてくる。お寺の屋根が見えてくる。「ぎょうさん、歩いたわ〜」の達成感と充足感に満たされた。中風寺では神妙に祈った。
・日 程=10月6日
・参加者=9名
・リーダー=千田博之
・コース=下谷林道終点(10:00)〜念仏(12:10〜13:10)〜P.623手前(14:40)〜P.623(15:00)〜
     中風寺(16:00)
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