丹波「三郎ヶ岳」
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三郎ヶ岳山頂
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パラグライダーグラウンドから
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左=松尾神社から登る  右=下山地の出雲大神宮
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 三郎ケ岳! 丹波路を行くとき、目の端にいつも牛松山と北に連なる三郎ヶ岳の存在があったが、いまだ登る機会がなかった。今回その機会を得たが、事前調査で資料が少なく、あまり登られていないようで山が荒れているという。三郎ヶ岳から南尾根の北舎峠(きたやとうげ)経由、出雲大神宮への下山ルートを計画した。
 梅雨の晴れ間がつづいて、今日も気温は上昇して暑くなりそうだ。JR八木駅前に待つ京都京阪バスに25名が乗り込み、旭バス停で下車し農道を東へ。溜池の右横を伝い獣除ネットを抜ければ松尾神社に着く。ここが本日の取付である。鳥居の左より神社と並行している林道を進み、林道が尽きる手前で左の踏跡を辿る。不明瞭な地点で探索(30分ロス)。左にトラバースして支尾根に取付き、乏しい踏跡に倒木が多く、ひじょうに歩き難い。本尾根に合流(250m)して進路を南東へ。時折テープがあり、尾根につく浅い溝の古道が目安になるが、倒木や枯れ枝で埋まり歩けない。植林地だが手入れされず、荒れていて展望は全くない。地形図とGPSで絶えず現在地とルートの確認をし合う。尾根(480m)で左谷筋のルート(地形図の破線を外れ)から谷を詰め、三郎ヶ岳直下の林道に出る。左僅かな距離に、細い赤杭がある地点が山頂への取付きのようだ。林道を右に5分で突き当たる先がパラグライダーの発進所で、雄大で素晴らしい展望台となっている。今まで荒れた山中で、展望もなく倒木と格闘してきたお駄賃がここにあった。昼食を摂りながらゆっくり展望を楽しむことにした。日差しはきついが、爽やかな風が吹き上がってくる。フライトには絶好だがライダーがいない。西が大きく開け、半国山を始め丹波の山々と眼下に亀山盆地の光景が素晴らしい! 我々の中で、間違って両手を広げ駆け下って飛び出す錯覚に陥らないことを願うのみ。去り難いが林道を戻り、三郎ヶ岳の山頂へ向かうも僅かで着く。広く切り開かれているが展望はなく、三等三角点と山頂名表示板が木に括りつけられていた。南尾根への取付はテープが目印となる。手入されてない植林のなか、踏跡を頼りに高度100mほど下り緩やかな鞍部から自然に右方向への道へ足は向かうが、ここは峠で(500m)東寄りに南尾根ルート探る迷いやすい場所だ。東へは愛宕詣で道らしい。植林と雑木の混合林の尾根筋で倒木越えは相変わらずだ。独標510mを越えた辺り、踏跡が不明瞭で迷いやすい。倒木がルート探しに邪魔をする。50mほど下りきって鞍部に出る。峠である。さらに南方面の薮漕ぎを諦め、西に下る溝状の道が地形図の破線道と確認して出雲大神宮をめざす。北舎峠は確認できなかったが、出雲峠は丹波からの愛宕詣で賑わった古道で、雰囲気が感じられる。道は落ち葉が積もり、その下はゴロタ石で荒れた道だ。丹波国一ノ宮出雲大神宮に着き、ミネラルたっぷりの有名な眞名井の名水をありがたくいただいた。(北川 記)

・日 程=6月8日
・コース=旭バス停〜松尾神社(9:05)〜支尾根〜295m(10:05)〜左谷筋〜林道(11:00)〜
     パラグライダー発進地・展望台(11:05〜12:05)〜三郎ケ岳(12:10)〜分岐(500m)〜510m〜鞍部(13:30)〜
     出雲大神宮(14:20)
・リーダー=北川嘉康/サブリーダー=今村克美
・参加者=25名
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