白山「銚子ヶ峰ほか」(ぶなクラブ)
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 坂本記者の特派員報告!
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「ブナの道」を行く
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母袋烏帽子岳の頂上
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左=石徹白の大杉  右=錦繍の森にウットリ
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銚子ヶ峰の頂上
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11/10 母袋烏帽子岳(快晴)
 今年最後の例会となる「ぶなクラブ」主催の例会。いつものように、京都市役所前から御用達の京都バスで賑やかに出発なのだが、今回はいつもの10倍は騒然というのか、ひと波乱の後の賑やかな出発となった。(*^_^*)
 名神・東海北陸道を快走し、岐阜県大和町の母袋烏帽子岳の登山口の母袋スキー場には予定通り10時半に到着した。真っ青な空に輝く光の中で、期待の紅葉は嬉しや今が最盛期。身支度を整えて、キャンプ場のバンガロー村を通ってヒノキの樹林帯に入る。尾根にあがると「お助け水」の案内板があり、急な斜面となる。やがて「白樺の道」と名づけられた高原風のなんともいえない感じの良い雰囲気の、赤や黄色やオレンジ色に色づいた広葉樹林のトンネルが現れる。空気に透明感があり、空も明るく、樹木の間から御岳が見え隠れ。やがて「ブナの道」の標識が現れ、ブナやミズナラの雑木林の多様な落ち葉のフカフカロードを踏みしめる。落葉した樹木の間からは、白く輝く白山の秀麗な姿が眺められ、気分がイッキに盛りあがる。導かれてピークをめざしていくと、ほどなく母袋(もたい)烏帽子岳(1341m)の頂上であった。白山・御岳・乗鞍、白鳥町方面の360度の展望のもと、暑くもなく寒くもなく、私たち一人占めの山頂でランチタイム。行程も短く小さな山だが、極上の喜びがあった。記念写真を撮って、名残惜しい山頂を後にして往路を戻った。傾きかける太陽の日差しを受けて、同じ道も帰る時は別の趣きの全山紅葉の美しさであった。
 石徹白の民宿「藤屋旅館」での宴は、すき焼きと「ドジョウ」の唐揚げを肴に、今朝のお騒がせストーリーの展開と『京都山の会』の1000番の会員誕生ヒストリアに、制限時間ギリギリまでワイワイガヤガヤと賑やかな笑いが絶えなかった。

11/11 銚子ヶ峰(晴れのち雨、時々雹)
 長い間、白山中居神社に林立する杉の巨木を「石徹白の大スギ」と勘違いしていたサカモト。今回初めて420段の石段を登って国の特別天然記念物に指定のホンモノの「大スギ」を観た。デッカイ! 樹高25m、幹回り18mもある魁偉と呼ぶに相応しい風格だ。樹齢1800年といえば、卑弥呼の時代から悠久の時が流れて今に至る。大いなるパワースポットの「気」をいただいて、綺麗に紅葉した錦繍の登山道に分け入る。尾根にでてブナ林を行くと「白山登山口より1km」の標識が現れ、ジグザグに道が続く。2kmの地点を越す頃から雲行きが怪しくなり、「おたけり坂」の急坂を登る頃からポツリポツリの雨。「雨宿りの岩屋」という奇岩を通り越し、3km地点の標識を過ぎると赤い屋根の真新しい避難小屋が見えてくる。雨降りが本格的になり、途中からは足元の下草に雪が積もっている。天気予報が外れることを祈っていたが、雨足が早いことも積雪も想定外だ。
 避難小屋で雨具やスパッツを装着し、頂上に向かう。雨と雪の泥んこ道が続き、悪路の「母御石(ははごいし)」という巨岩の急斜面を慎重に登る。アイゼンの代りに細引きロープを靴に括り付けて、初冬の趣きの今年初めての雪道を辿っていく。健脚組が先を行く。登っても登ってもピークに辿りつかない焦燥感に駈られるが、やがて小さなコブを過ぎた頃、先発隊が降りてきて「もうすこしで頂上、頑張って」の励まし。やがて登山口から3時間25分で、銚子ヶ峰(1810.4m)の頂に立ったが、強烈な風圧と雨脚の強さに三角点にタッチし記念写真を撮るのが精いっぱい。山頂からのアッパレな眺望も錦繍の山肌も、何も見えないなんとも腹立たしい無情で無念の頂上であった。
 避難小屋へ戻ると、先発隊がストーブを焚き熱いお湯を沸かして待っていてくれた。時差があったが、この悪天候のなか全員が登頂を果たしたことを喜んで、おにぎり弁当のランチでゆっくり寛いだ。雨がますます激しく降ってきた。
 艱難辛苦の果て、「石徹白の大スギ」に再び辿りついた時は嬉しかった。小さな粗末な祠に向かって、深く礼をして手を合わせた。
 バスの窓から観る林道は、土砂降りの雨だというのに、涙が出るくらい鮮やかなモザイク模様の山並みであった。
・日 程=11月10日〜11日
・参加者=18名
・リーダー=千田博之/サブリーダー=坂本恭子
・コース=11/10 京都市役所前→ぎふ大和IC→母袋スキー場(10:30〜11:00)〜母袋烏帽子岳(12:30〜13:20)〜
          スキー場(15:00)→R156→R314=石徹白(民宿泊)
     11/11 民宿出発(7:30)→白山中居神社→石徹白の大杉登山口(8:00)〜神鳩避難小屋(10:00)〜
          銚子ヶ峰(11:25)〜避難小屋(12:20〜13:20)〜登山口(14:45→京都(19:00)
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