湖西「池原山」(ぶなクラブ主催)
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 坂本記者の特派員報告!
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 ブナクラブ主催の例会としては、今年最後の登り納めである。御用達の京都バスは満員御礼の盛況で、朽木の朝市に立ち寄る。昼のお弁当用に鯖ずし、お土産用に搗きたてのお餅、自家製の味噌、ユズ味噌、小芋など買い漁ってしまった。
 木地山の麻生川「ろくろ橋」が出発点。手入れの行き届いた杉の植林帯に入り、焼尾東谷に沿って登る。天気はあいにく不安定で、ぱぁ〜と青空が射したかと思うと、暗雲立ち込め今にも雨が降り出しそう。晩秋の風情が濃厚である。見事なカツラの大木に出会ったのを記念して合同写真を撮った。倒木や流された丸木橋、苔むす岩肌の沢を、右に左に何度も渡り返して登り詰めていく。
 パラパラと雨が降り出し、福井県と滋賀県の分水嶺、駒ヶ岳と池原山の分岐に到着した頃には何と霰が降ってきた。晩秋から初冬の早業の衣替えである。
 広い尾根を進むにつれ、ミズナラやブナの美しい原生林が現われ、すっかり葉を落とした樹木の立ち姿は独創的なアート作品のようだ。フカフカの落ち葉の絨毯を歩く心地良さにウットリしていると、時おり真っ赤に燃えたモミジが現われて「ハッ!」とする。「惜愁」のこの感覚、好きだなぁ〜。森林公園の道標のある駒ヶ越を見送り、喘ぎ喘ぎ急坂を登り詰めるとそこが若狭駒ヶ岳(780m)の頂上であった。石積みの中ほどに三角点があり、いつものようにご挨拶。先ほどまでの悪天候がウソのように晴れ間が広がり、薄墨の絵画のような百里ヶ岳が見渡せた。朝市で買った鯖ずしにフリーズドライの牛蒡の味噌汁、蕪の千枚漬けを頬ばって、今日もまたシアワセなランチタイムだった。
 分岐に戻り池原山をめざす。稜線上は風が冷たいが、ブナの潤いのある、得も言えない美しい木立が途切れることなく続き、感動で胸が熱くなる。やがて穏やかな尾根の窪地に明神池が現われ、そのメルヘンチックな光景に歓声が上がる。初夏にはモリアオガエルが繁殖するそうだ。ブナ、ミズナラ、コナラなどの落ち葉を踏みしめながら、アップダウンを繰り返し駒ヶ岳南ピーク(744m)に。さらに、風雪に耐え抜いたブナやトチノキの巨木の合い間を縫うように進むと、605mの池原山の三角点に達した。標識は取り外されたのか見当たらず、展望もなかった。下山は、木の根っ子や小岩や濡れ落ち葉に足をすくわれそうになりながら、急勾配の斜面をイッキに450mを下った。足谷口の登山口には予定より30分早く着いた。ブナクラブの部員たちの健脚ぶり、元気ぶりの底力を見せつけられた思いだ。
 皆さん、今年もブナのいい山、登りましたね! 来年もヒット&ランでいい山、いくつも登りましょう〜。
・日 程=11月28日
・参加者=23名
・リーダー:千田博之
・コース=カツラの大樹(10:50)〜分岐(11:51)〜駒ヶ岳(12:20、昼食40分)〜明神池(13:40)〜
     池原山(14:50)〜足谷口登山口(15:30)
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