若狭「蠑螺ヶ岳・八ヶ峰」
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左=一枚岩からの水島  右=西方ヶ岳を望む
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蠑螺ヶ岳山頂
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左=五波峠の石碑  右=紅葉の道を歩く
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八ヶ峰山頂にて
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11月11日(木)
 日本海側の天候が不安定で心配していたが、京都出発時点では気持ちのよい青空が広がり、このまま好天が続くように祈りながら車を走らせる。
 敦賀市内から「気比の松原」の横を通り、敦賀湾の海岸に沿って北上する。浦底の集落を過ぎ、日本原電明神寮の前を左折し、登山口へと入っていく。原発関係の工事なのか大々的に地面を整地している横に車を停める。
 昨夜雨が降ったのか登山道が濡れており、かなり滑りやすい状態になっている。次第に傾斜が急となり、晩秋だというのに汗が噴き出してくる。後ろを振り返ると穏やかな敦賀湾が一望できる。
 周りの樹木が色づき出し、傾斜が緩やかになってくると長命水に着く。冷たい沢水で喉を潤し、周囲の紅葉に包まれながら休憩とする。
 ここからは進路を南に取り、尾根道を山頂に向かう。岩で歩きにくいところもあるが、全体に緩やかな上りとなる。一枚岩展望所からの眺めは素晴らしく、きれいな砂浜に囲まれた水島が印象的だ。
 一旦下って登り返すと、三等三角点のある蠑螺ヶ岳山頂に到着する。一枚岩から山頂までの間の登山道脇には、リンドウの蕾がたくさん見られた。これから咲くのだろうか。山頂からの眺めは今ひとつだが、敦賀湾側に少し下ったら岩があり、そこからの展望がまた素晴らしいものであった。
 帰路は登ってきた道を引き返す。落葉に埋もれている木の根や石に注意しながら慎重に下る。工事現場の音が大きくなってくると、車が置いてある登山口に帰り着く。今夜の宿がある常神半島に向けて車を走らせる。

11月12日(金)
 目が覚めると激しい雨が降っていた。今日の山行は無理であろうと思われる。朝食を済ませ、出発する頃には雨が止み、青空も少し見えてきた。午後にかけて快方するとのことで予定通り八ヶ峰登山を決行する。
 小浜から名田庄に入り、染ヶ谷家族旅行村へと車を走らせる。ここからも八ヶ峰への登山道があるが、今日は五波峠からのピストンとする。
 峠付近の紅葉は少し遅いようだが、稜線には赤や黄色の葉が目立ち、山頂までの道が楽しみだ。登山口からP708まで一気に登る。せっかく登った分を今度は下る。全体に標高差は少ないものの、アップダウンが多い稜線だ。北側の福井県側は植林が多く、南側の京都側が自然林となっており、紅葉が大変きれいな道である。
 紅葉に彩られた県境尾根を進み、染ヶ谷からの道を合わせると急角度の登りとなる。これを登りきると、また下りとなり、山頂が逃げていくようだ。
 松林の中を登っていくと空がぽっかりと開け、二等三角点のある芝草の山頂広場に到着する。「八カ国が見渡せる」という山名とのことであるが、若丹の山並みはもちろん、少し雪をまとった荒島岳なども雲の彼方に見られるようだ。
 下りは染ヶ谷コースの分岐まで快適に下り、分岐付近ではブナ林や雑木林の木漏れ日が優しく、また、その光を浴びて紅葉が一段と美しく我々を楽しませてくれる。色とりどりの落葉を踏みしめ、五波峠へと戻る。最後のP708を頑張って登りきる。車が待っている五波峠はもうすぐだ。好天に恵まれた今回の山行もここで終わりとなる。(今村 記)

・日 程=11月11日〜12日
・コース=1日目=登山口(10:10)〜長命水(11:10〜11:20)〜一枚岩(11:50)〜蠑螺ヶ岳(12:15〜12:55)〜長命水(13:30)〜登山口(14:20)
     2日目=五波峠(11:10)〜染ヶ谷分岐(12:05)〜八ヶ峰(12:25〜13:00)〜五波峠(14:10)
・リーダー=今村 克美
・参加者=9名
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