高野「高野町石道と高野三山」
space
space
space
4456_1
space
古峠町石道
space
space
space
4456_24456_3
space
左=高野大門   右=金剛峰寺境内
space
space
space
4456_44456_5
space
左=子継峠   右=転軸山
space
space
space
 高野詣でにいろんな思いを込めての12名が参加した。
 高野山頂まで交通機関を使えば簡単に訪れることができるが、我々は表参道である町石道をたどって高野山頂をめざすことにした。町石道のスタートは、弘法大師の母親が居られた慈尊院(百八十町石)から。高野山根本大塔(一町石)まで、一町ごとに石柱が配置された参道を町石道と言う。

 1日目 晴れ
 南海高野線上古沢駅から古峠へ出て町石道に入るルートを選定する。今夜の宿坊へ早い目に投宿したいため、本来の慈尊院ルートに比し1時間強短縮できるルートをとる。
 上古沢駅は山の中腹にあって駅舎しかなく、人家は谷間に散在しているのが見下ろせて眺望が良い駅だ。近畿遊歩道の標識に二つ鳥居、古峠の案内がある。いったん谷間まで下って橋を渡り、人家とカキ畑をすり抜け向いの山へ登り返して古峠への山道に取り付く。標識があるので迷うことなく百二十四町石と刻まれた石柱のある町石道古峠に着く。ここから緩やかな稜線をたどり、僅かで展望台がある二つの鳥居が並ぶ二つ鳥居で展望を楽しみ先を急ぐ。道中、桜やツツジの開花、芽吹きを感じ、一町ごとの石柱を追うので足が進む。
 上古沢駅から二本目のルートが出合う笠木峠、車が行き交う矢立峠(茶屋がある)を横切り、四十町石でも車道を跨ぎ、十町辺りから急登が始まり車の行き交う音が大きくなって車道に出ると、目の前に高野大門が出迎えてくれる。この瞬間が圧巻だ! 聖域に入った感が強く、身が引き締まる思いだ。そして、桜が満開だ。大門を潜り、街中を根本大塔にある一町石を確認し宿坊に着いた。一汗流して般若湯(お酒)を少々戴き、精進料理をゆっくり味わった。標高800mの夜は冷えた。

 2日目 晴れ
 朝6時より、約1時間お勤行(つとめ)して先祖供養をしてもらう。
 食後、桜が満開の金剛峰寺、根本大塔を散策して奥の院へ向かうが、既に混雑が始まっている。大師廟の前で垂沢氏が般若心経を詠うのに唱和させていただき、車が出入りする閂のかかった木戸を静かに開け、女人道を巡る高野三山に取り付く。
 林道を山手方面に進み、分岐道右折れが摩尼山ルートだ。標識もある。林道を更に進み、分岐に出て左の山道に取り付けばよい。摩尼山まで標高差200mの急登をこなせば、あとは稜線歩きが楽しめる。昔、奥の院が女人禁制だった頃、たどられた道、奥の院の裏山を取り巻いているのが三山のようだ。摩尼山から楊柳山と転軸山が望める。楊柳山手前から急登をすれば、三山の最高峰で三角点のある頂上だ。20〜30人が寛げる広場で昼食場所によい。展望は木々の間からしか望めない。
 子継峠まで急坂を下り、谷間が広くなって明るい湿原に出れば見事な落羽松の群生を観賞しよう。車道にぶつかり右前方30m先に転軸山の取り付きがあって、一汗掻いた頃に薄暗く祠がある転軸山に着く。下山は奥の院の裏にこっそりと降ろさせてもらった。(北川 記)

・日 程=4月3日〜4日
・コース=1日目 上古沢(9:30〜9:55)〜古峠(11:05)〜二つ鳥居(11:15)〜ゴルフ横お堂前(11:40〜12:30)〜
     矢立峠(14:00〜14:10)〜四十町石(15:00〜15:10)〜高野大門(16:05〜16:15)〜安養院(16:40)
     2日目 宿坊(9:00)〜奥の院(9:35〜10:00)〜摩尼山(10:50〜11:00)〜楊柳山(11:45〜12:10)〜
     転軸山(13:50〜14:00)〜奥の院(14:10)
・リーダー=北川嘉康/サブリーダー=垂沢祥夫
・参加者=12名(内非会員1)
space

space
space
「最近の活動」ページへ戻る
space
space
space
contents
space
to_top
space