野坂「三十三間山」
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左=展望の良い夫婦松  右=稜線より山頂を望む
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三方五湖と日本海
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左=三十三間山山頂にて  右=湖北・武奈ヶ嶽方面
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 国道365号・303号・27号線をスムーズに通り抜け、倉見集落にあるきれいに整備された駐車場に着く。手早く準備を済ませ歩き出す。
 広い川沿いの林道を10分ほど進むと右方向に登山口の標識があり、頂上まで3kmと記されている。沢沿いの道となり、少し勾配はあるけれど道はウォーミングアップには丁度よいくらいである。「最後の水場」で小休止の後、いよいよ急登の山道へと入る。ジグザグの杉林の急坂を登り、一汗も二汗もかいた頃、展望の開けた尾根道へと飛び出す。
 三方方面の景色を見ながら高度を稼いで行くと、左側はスギの植林地、右は枯れた夫婦松の展望台に出る。ここからはブナやミズナラなどの尾根道となり、一段と勾配がキツくなってくる。根が張り出し歩きにくい道を登って行くと「風神」に着く。疫病が流行したとき、ここに塔を建てて供養したとのこと。
 ほんの10mほど登ったところが県境稜線となる。前方に山頂を見ながら緩く登ると「芝生の広場」に出る。近くの山腹には紅葉の赤や黄色、緑が重なり合っている。近くには三重嶽、湖北・武奈ヶ嶽が手の届きそうな距離にある。
 この三十三間山は若狭と近江の国境に位置し、京都三十三間堂の建立に当たってこの地より材木を運んだところから名が付けられたとのこと。野坂山地の中で最も西方ブロックの一部をなしている。
 山頂は展望がなく、少し戻り「芝生の広場」で景色を楽しみながらの昼食とする。秋晴れの下、暖かい場所でゆっくりと至福のときを過す。
 下山はピストンで倉見の駐車場へと歩き出す。あとは車で常神半島突端にある「橋本旅館」へと向かい、カニ・フグ・新鮮魚介での大宴会で一日目を締めくくる。

 二日目は、早朝より日本灯台百選に選ばれている「常神灯台」を有志でめざす。薄暗い中を民宿が軒を連ねる道の奥から山道へと入る。気の抜けない山道を約35分で山頂に着く。標高239m、二等三角点標石が設置されている。昨日の三十三間山は三等三角点だったが……。
 景色は申し分なく良い。ご来光も拝むことができたとのこと(参加者談)。適当に運動した後の朝食は格別であろうと思う。帰路は観光に徹し、小浜を通り、美山町で「わらぶきの里」見学などして、錦に彩られた周山街道を帰っていく。
 晴天に恵まれ、体中に満足感が残る山行であり、二日間であった。                           (今村 記)

・日 程=11月11日〜12日
・参加者=11名
・リーダー=今村克美/サブリーダー=加来繁幸
・コース=[11日]倉見駐車場(9:30)〜最後の水場(10:00)〜亀山峠(10:36)〜風神(11:15)〜
          三十三間山(11:38〜12:20)〜夫婦松(12:55)〜倉見駐車場(13:45)→常神(15:00)
     [12日]旅館(6:00)→常神灯台(6:35)→旅館(7:20〜9:00)→小浜(11:00)
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